2011年04月22日

犀ヶ崖と布橋。

『白の民俗学へ』を読んでいて、ん?と思う言葉があった。
それは「布橋」という言葉だ。
地元に「布橋」という地名があり、現在、その「布橋」という地名の根拠には、荒唐無稽な話がくっつけられている。


徳川家康が武田信玄にやぶれた三方ヶ原の戦いで、惨敗した家康は浜松城へと逃げ帰った。
逃げる家康を追って、武田勢が浜松城へと攻め込んで来る。
そのとき、城近くの犀ヶ崖(さいががけ)という深い崖の上に、「布」でできた見せかけの「橋」をかけて、そこを渡ろうとした武田勢を崖下に大勢落とした。
というものだ。


少し前までは、犀ヶ崖あたりまで武田軍が来たのは常識のようになっていたが、現在では、武田勢は浜松城近くまでは来なかった、というのが通説になりつつある。
理由は単純。
浜松城を攻めに来た武田勢を追いやったとされる「手段」が、どれもあり得ない話だからだ。

「布橋」という地名を説明するために、上の見せかけの橋というネタはでっちあげられた。
更に、「犀ヶ崖」が深く不気味な場所で、周囲の開発が進んだ現在にあっても、そこだけは暗く、木々が生い茂る上に、蔦が這い回り、日常の中にぽっかり空いた深く長い穴のような風景を保っている。
当然、この場所では、かまいたちが出る、幽霊が出る、などの怪談話が付いて来る。

その幽霊が、三方ヶ原の戦いに結びつけられ、地名から布でできた橋という話ができあがった。


三方ヶ原から浜松城に逃げ帰るルートには、同じように、三方ヶ原の戦いに無理矢理関連づけられた話が他にもある。


それで、上記の本である。
この本には、布橋灌頂なるものが紹介されていて、そこで「布橋」は三途の川にかけられた橋の名、とあったのだ。

布橋は幽霊が出る犀ヶ崖周囲(西側)の地名だ。
布橋には布でできた橋という理由が付けられたが、犀ヶ崖にはない。
もし、この「犀」が「賽の河原」の「さい」ならば、「布橋」、「犀ヶ崖」両方の地名の理由が説明できる。
現在はコンクリで固められているが、犀ヶ崖の底には、小さな川もある。
幽霊が出そうな不気味な崖に、川が流れているのなら、それを賽の河原と三途の川に見立ててもおかしくない、と思う。


少なくとも、布でできた橋よりは、マシな理由にならないだろうか。


などと、「布橋灌頂」という言葉を見た途端に思いついたので、記しておく。
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2008年02月23日

地の神

現在、日本の歴史二新視点古代史『日本の原像』を読んでいる。前に載せた『列島創世記』の次巻にあたる本である。このシリーズは意外と発行速度が早くて、三は今月中に出るようだ。
『日本の原像』はあと少しで読み終えるのだが、中に、あ、という記述があったので、記しておく。
先日、友人達(全員他県出身)と京都に集った時、ケンミンショーの影響もあって、「地元ネタ」がよく話題になった。

例:「F県民はカレーにあぶらあげを入れるというのは、本当?」「入れないよ」「なんだ、入れないの?」「煮物には絶対に入れるけど、カレーには入れない」「煮物には『必ず』入れるの?」「うん。入れるよ」「それ、県民性」「え?煮物にあぶらあげ、入れないの?」「『絶対』入れはしない。やっぱり、県民性なんだー」

その中で、ふと思い出したので、聞いてみた。

私「ね、『地の神』様って家の敷地内にある?」
友人F県民「地の神様?」
友人A県民「地の神様って何?」
私「あ、やっぱり、ないんだ」

私の地元(S県西部)では家の敷地内に、小さなお宮を置いて『地の神』様を祀っていることがある。これがあるかないかで、地元に住んで「長いか短いか」が、分かる地元色の強いものだ。
母親の実家にはあったが、戦後、東京から引っ越して来た父方の祖父母達はこの存在を全く知らず、母親は嫁いで来た時に、『地の神』様がいない!と結構衝撃を受けたそうだ。(今も我が家には神棚はあっても、地の神様のお宮はない。←グーグルで検索すれば、通信販売用のお宮が楽天で引っ掛かる。地元では、ホームセンターや昔ながらの雑貨店で当たり前に販売されている)
母親の件があったので、他県者に確認してみたのだが、やはり「ない」という。

で、その地の神様について、『日本の原像』に関係する記述があった。(話題にしたばかりことが毎度よく読んでいる本に出てくる…。我ながら感心する)

東北を「鬼門」と呼ぶのはよく知られているが、これは中国からの輸入ネタである。この東北=鬼門に対し、日本には乾(戌亥)=西北を恐れる信仰があるそうだ。冬季に西北季節風が吹くことと関係しているらしい。
現代でも、戌亥隅(いぬいのすみ)神や屋敷神を西方に祀る地方は多くある。祀り方は地方によって様々なようで、祠であったり、仮屋であったり、依代が使われていたりする。
文献上でも戌亥隅神の存在は確認できて、『今昔物語集』にも西北の隅に鎮座する神を「内神」と表記している。

読んでいる最中には気づかなかったのだが、ふとした瞬間に、地元の「地の神」様のお宮も、敷地内の西北に置かれるじゃないか!と思い当たり、「地の神」様=戌亥隅(いぬいのすみ)神であると分かった。
『日本の原像』は「日本の歴史」ではあるが、このように民俗学の視点も取り入れられて、それに考古学の成果と文献史料からの検討が入るため、非常に読み甲斐がある。
読み終わるのが惜しいが、早くも次の『律令国家と万葉びと』が25日あたりに出るようなので、終わらせてこっちにも手を伸ばしたい。
posted by アリノリ at 21:17| Comment(3) | TrackBack(0) | 雑記

2007年09月04日

かんぽうやく。

えぬえちけい衛星放送の韓国(多分)KBCニュースで「韓方薬」に(ヨーロッパ基準より多くの)カビというニュースをやっていた。

ふうん、漢方薬にカビかあ。
と最初はスルーしたのだが、テレビに出ている右上の「韓方薬」の字に気付いて、は?となった。


「漢」じゃなくて、「韓」!


となっているではないか。(そんな日本語初めて目にしたあるよ)

ほぼ確実に中国から伝わったものだと思うんだが、それでもやはり「漢」じゃないのね。
こんな細かい所にも出る韓国イズム。

てゆーか、譲歩し過ぎだろ、えぬえちけい。(衛星放送はあっちでも受信できるからな…)
posted by アリノリ at 19:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2007年06月16日

社会保険事務所の前で

泣かないで下さい
そこに年金はありません

という「千の風に〜」の替え歌がネット上にある。
後の方の歌詞にもうひとひねり欲しいところだが、出だしが良い。
どこかのワイドショーで取り上げて、秋〜さん本人までとは言わないが、誰かに歌わせて欲しい。
posted by アリノリ at 19:25| Comment(0) | 雑記

2007年02月26日

姪っ子語録。

とあるスーパーに向かう車中でのこと。
姪っ子と(私の)母の会話。



母「Rちゃんが大きくなって免許を取ったら、ばーばを車に乗せてね」


姪「え!ばーば、それまで生きてるの!?」



…いや、確かにそういう心配もあることはあるが、真っ先にそれを言うか、5歳児。


相変わらず、語録が素頓狂な楽しい幼児である。
posted by アリノリ at 21:19| 雑記

2006年11月30日

せっせっせーのよいよいよい。

おてーらーのーおーしょーさんがかーぼーちゃーのたーねをまきーましーた。
めーがでーてふくらんで、はーながさいてみになって。
くるくるまわして、じゃんけんぽん。

と、私はやっていた。
が、いつだったか、他県出身の友人と、ふとこれの話になった時、

「実」にはならない。

と言われた。
「実」にならないのはおかしいよね、と2人で合意したのだが。
実際にやってみると、彼女は、花が咲いて、で、自動的(反射的)にじゃんけんにいってしまう。
どうやら、このせっせっせーにも地方性があると気付いたのはその時だ。

前回の姪っ子襲来時に、東京ならではのせっせっせーを聞いた。

「かぼちゃのたね」までは一緒なのだが、その後、東京タワーが出て来て、ヒーローくさい爆発まであったりもして、もはや完全な別物であった。(展開が凄過ぎて覚えていない)
東京タワーが出ているから、恐らく東京限定のせっせっせーだろう。
姪っ子の幼稚園ではそれをみんなでやっているらしい。

ふむ。
せっせっせーの地方比較はしたら面白そうだが、狭い地域ごとの「変化」の幅が広過ぎるだろうと簡単に予想がつく。変化バージョンの量が半端なく多そうだ。
posted by アリノリ at 21:09| 雑記

2006年10月31日

○代目バトン

友也さんから回って来ました。
○代目バトンです。

【ルール】
質問を3個削除して新しい質問を3個加えて下さい。


【質問】
1.今好きな漫画は?→思い出の児童書、もしくは絵本は?
2.買おうと思った本が絶版だった、という哀しい記憶はありますか?
3.好きなタイプを一言で言うと?
4.幸せって何だっけ?
5.なんかジンクスってある?
6.一年のうち好きなイベント(クリスマスとか)は?→一年のうちで好きな季節は?
7.アニメ・漫画・ゲームの中で憧れるもの(あったらいいな)と思うものは?
8.100万円を使い切れと渡されたら何がしたい?
9.寝るときは布団?ベッド?それともハンモック(笑)?→猫派?犬派?何でもおっけー派?
10.ふるさとのすばらしい食べ物を教えてください。
11.2〜3人に回してみる 。


【回答】
1.思い出の児童書、もしくは絵本は?
『ムーミン』シリーズ
『メアリー・ポピンズ』シリーズ
『秘密の花園』
『正坊のはなし』

2.買おうと思った本が絶版だった、という哀しい記憶はありますか?
ある。

3.好きなタイプを一言で言うと?
TOKIOのガタイのいい人。

4.幸せって何だっけ?
細木○子の番組。出てくれる人がいなくて今に終りそうだよな。

5.なんかジンクスってある?
今にも振り出しそうな曇り空の下へ足を踏み出した途端、決まって降り出す。(雨女)

6.一年のうちで好きな季節は?


7.アニメ・漫画・ゲームの中で憧れるもの(あったらいいな)と思うものは?
どこでもドア

8.100万円を使い切れと渡されたら何がしたい?
姓氏家系辞典(全3巻)を真っ先に、買う。(1冊ン万)

9.猫派?犬派?何でもおっけー派?
動物なら何でもおっけー派。

10.ふるさとのすばらしい食べ物を教えてください。
1月に知り合いの農園で買う苺は超絶品。
そろそろ出回る浜名湖の牡蠣は地元民でも運が良くないと出会えない稀少品。出会ったら、即買い。濃くて旨い。
前に書いた某和菓子屋の栗むし羊羹。餡がもっちもちで、栗がほっくほく。これも販売数は少ない。

11.2〜3人に回してみる。
毎度毎度になりますが、しぐれさん、宜しければどうぞ。
posted by アリノリ at 20:57| 雑記

2006年09月19日

明日の話。

高校時代の数学の先生に、授業中によく「皇室の連中は自分達だけいいもん食って…」とよく左派的発言をするお爺さん先生がいた。私が微分積分を理解せず、数1だけで受験すると決めたため、その先生に教えてもらったのは、2年生の途中までだったが、授業内容は面白かったのは覚えている。(この時、微分積分が理解できていたら、大学は生物系に進んでいたろう)
戦時中の飢えもあろうが、どうやら、先生の左っぷりは、安保闘争にかかわっていたせいじゃないか、と最近思い始めた。白髪頭で痩せ形だったせいで、お爺ちゃんぽく見えていただけで、恐らく先生は50代だったのだ。
何故、唐突にこんな話を書いているかと言えば、今、やっている総裁選のせいである。
ほぼ安部さんで決まりで、他の2人は「次」への顔見せとなっている今回のあれ。
安部さんが目標にしていると言う、かの祖父は岸信介
安保闘争時代の総理大臣である。

つまり、新日米安全保障条約を結んだ首相だ。

安部さんの目標は、祖父がなしえなかった憲法改正。
対象は勿論、第9条。

憲法改正論が出始めてから、新聞やネット、その他で憲法改正についての意見を読んできた。
今現在の私の結論としては、憲法改正には反対だ。
在日米軍再編と同時進行で日米の軍隊統合が進んでいる現状で、9条が改正されれば、まあ、間違いなくアメリカへの「協力」という名目でまた「派兵」が行われるだろう。
イラクという前例があるのだ。
(話題にもなってないが)帰って来たのは陸自だけで、空自はまだイラクに残っている。
マスコミはへっぴり腰だし、日本の国民は戦前と変わらず、お上の威光には逆らわない。
70年代の安保闘争に参加していた青年達も、その後は多くが当たり障りのない生活へと戻っていった。

自民総裁決定は20日。
明日だ。
posted by アリノリ at 21:05| 雑記

2006年09月15日

トラックの事故。

仕事帰りに救急車を見た。
昨日は2台。
今日は1台。
そのうち1台は大きめの新生児用の救急車であった。

交通事故について、書いてみる。

1、トラック事故
多い。
輸送の大部分はトラックに依存しているせいもあろうが、事故が多い。
先日も午前1時の玉突き事故で子供を含む4人が亡くなった。
その時の映像でぶつかっていたのは、極少数の自動車を除けば、全てがトラックだった。
事故の原因もトラックのスリップである。
緩い下り坂とカーブが続く道路にも問題はあろうが、もっと問題なのは、午前1時という時間にあれだけのトラックが道路を走っているという点だ。
父の知り合いのトラック運転手さんは、朝3時に家を出て、4時に荷物を載せて、5時には既に道を走っている。
この無茶な効率優先、人間の健康無視の流通速度が、運転手の負担にならないワケがない。
夜中に高速は当たり前。
というか、夜中の高速にはトラックしか走っていない。
効率良く物を運び、効率良く機械を動かすため、コストを削減するため。
効率と利益を考える人は、トラックを運転をしない。

事故の責任はシステムを考えた人にまでいかない。


2、飲酒運転
言いたいことを言わず。
黙って黙々と働き。
うさは酒で晴らす。
気の合わない奴とも酒の上での無礼講でなら、色々と言える。
言い換えれば、酒が入らないと、本音が出せない。

うさを晴らす=飲酒

この構図が日本の社会に根付いていったいどれだけの年数が経っているのだろうか。
中世の荘園で確認できるくらい、日本人はストレスを酒で発散する習慣を長々と続けてきている。
これが不味いと思う。
うさを晴らすための酒は、暴飲に繋がりやすい。

ドイツ人のように言いたいことを徹底的に論じあっても後日に引かない(=根を持たない)社会になれば、この酒発散構図はなくなるのだろうか。(まあ、無理だろう)
「うさ=ストレス」が溜まらなければ、それが1番なんだが。
現代の社会において、「うさ」がたまらない職場なんて…。

どこにあるんですかね?(目の上に手を当てて遠くを見てみる)

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posted by アリノリ at 20:33| 雑記

2006年08月24日

子供の名前

姪っ子の名前はR。
姪っ子の父親が名付けた名前で、誰もこれには反対はしなかった。
しかし、今回、甥っ子に付けられた名前に対し、良い反応は皆無であった。
早い話が、不評。
何でも、妹の旦那が¥3万幾らか払ってそういう名付けを専門にしている人に付けてもらったらしい。

その名前は、S…。

字は違ったが、確か同じ発音の人が某漫画にいたなあ。
そりゃ、あんな顔になれば、別に問題はないだろうが、ごつく育ったら、どうするんだ?
(妹の旦那は元ラグビー部所属でガタイが良く、妹も骨太で背は高い方)

最近は、発音だけを気にした妙な名前が多いが、珍奇な読みと漢字の組み合わせは、実は案外忘れられやすい。

「あ?あれ?何て読んだっけ?」

覚えにくい名前は、それだけで不利なのだ。クラスに同じような読みにくいのが数人いたら、もうダメ。よほど親しくない限り十把一からげにされてしまう。


まあ、将来、それで親に反発しても、それは名付けた人の責任だから、私はどうでもいいけどね。いざとなったら、改名できるしな。
posted by アリノリ at 21:00| 雑記